「世界は美しく、人生は甘味なり」
釈尊ブッダは悟りの時ではなく、なぜ、寂滅の間際にこう言われたのか。
全国医学部長 病院長 会議会長、相良博典 主任教授は、日本医事新報5045号で
哲学者アリストテレスの「弁論術」を例に、こう書かれています。
【とても勉強がよくできる医者が、必ずしも名医ではないのは想像に難くりません…
…膨大な医学的知識で一般的に正しい、正しくない、と判断しているのかもしれませんが、
その病や苦しみは、それを感じている患者さん自身が最もよく知る「専門家」なのです】
悟りを開かれてから各地を旅し、出会った貧乏人、金持ち、奴隷、貴族、娼婦、偽善者、
悲しみや苦しみの「専門家」たる民衆に、釈尊ブッダはより深く広い世界に目覚め、
「世界は美しく、人生は甘味なり」という境地に至ったのかもしれません。
各地を旅し、民衆に寄り添い導いてきた我々の先人たちも、
悲しみ苦しむ「専門家」たちに接する度に、
己の未熟さを痛感し、また修行に励んだことでしょう。
引きこもってはいられない。
一歩踏み出し、偏見を捨て、さまざまな人々に寄り添い、今を知る。
神輿を担ぎ、山車を引き、夜通し踊って感極まり盛り上がるお祭り騒ぎに加え、
ネットゲームなど、季節・場所を問わず、各家庭で没頭し歓喜できる時代になりました。
blog、Instagram、TikTokなどで自己「承認欲求」を満たす世界中の人々。
群衆が押しかけるイベントや熱狂するライブで快楽にひたる若者たち。
「私を見て」と声を上げ続ける《松山あおい》さんにお話しを聞きながら、
「承認欲求」の現状理解を深めていきましょう。